ふうの丘やぎプロジェクト

ふうの丘ヤギプロジェクトは、ふうの丘でCafeムリーノとオープンカフェ風車を運営しているソーシャルファームもぎたてと、ふうの丘を運営している紀ノ川農協の共同プロジェクトです。もぎたてメンバーと紀ノ川農協職員および役員のみんなで敷地内の環境整備から始め、約1年かけてヤギの飼育エリアをつくりました。

ヤギの本格的な飼育が始まったのは2022年5月からで、大阪府南河内郡にあるワールド牧場から二頭の子ヤギを譲り受けました。
二頭とも元気な男の子で、こちらに来た頃は１歳を過ぎたばかりでしたが、この春に二頭とも２歳の誕生日を迎えました。
二頭には敷地内の除草のお手伝いをしてもらったり、糞をたい肥にして土づくりに活かし、その土で農産物を作るなどの持続可能な循環型農業の取り組みに力を貸してもらっています。
紀ノ川農協では「アグロエコロジー」という運動のもと、有機栽培や特別栽培を奨励し、環境保全型農業と生産力向上を目指しています。
アグロエコロジーは生物と環境との相互作用を研究する学問のことで、生物や植物が互いにどのような関わりを持って育ち、どのような多様性の中で生きているかを観察し、それを農業に活用する取り組みです。
私たちは環境に配慮することだけでなく、経済と社会、生産者と消費者の意識の向上など、様々な視点や考え方を農業に活かしたいと考えており、ヤギのいる環境は、私たちが目指すアグロエコロジーの運動にマッチしていると考えています。

…とまあ、そんな難しいお話はさておき、ヤギのいる環境はそれだけで癒しの空間になります。それはふうの丘にお買い物に来てくれるお客さまたちだけでなく、紀ノ川農協で働く職員や生産者、そして地域住民の方たちにとっても癒しと和みの場となっています。
「かぜまる」と「わか」は二頭とも男の子ですが、とても人懐っこくて甘えん坊な性格です。お母さん違いの兄弟として生まれ、小さなころからずっと一緒だったこともありとても仲良しです。角をぶつけ合っているのはよくある遊びでケンカではありませんのでご安心ください。…まあ時折おやつの取り合いで小競り合いをすることはありますが(笑)。