ふうの丘(直販・交流課)
ふうの丘は、地域の生産者が出荷した旬の農産物の販売を行う紀ノ川農協直営のファーマーズマーケットです。生産者や消費者との距離が一番近く、ただ農産物を販売するだけでなく、生産者と消費者の双方をつなぐ架け橋的な役割も担っています。
ふうの丘 職員インタビュー
総務部 直販・交流課 ふうの丘直売係
宇田 梓沙 2021年入協
Q:どのような仕事をしていますか?
主に直売所として、組合員様(農家)が栽培した旬の野菜・果物をお客様に提供する仕事をしています。ただ提供するだけではなく、ふうの丘に来ていただくお客様に、旬の作物について”農家さんがどうやって作っているか”などを積極的にお伝えし、お客様の声や売れ行きを出荷している農家の皆さんにフィードバックするように心がけています。お客様(消費者)と組合員様の距離をつなぐ存在になることを目標にして励んでいます。
Q:紀ノ川農協に入ってみて
ふうの丘に来られるお客様や、出荷して来てくれる農家さんは優しい方ばかりで、コミュニケーションがとりやすい職場だと感じました。
Q:将来の夢
いろいろありますがそのうちの1つを挙げると、自分で紀ノ川農協の組合員様が作った地元の野菜・果物を使ったカフェを経営したいです!
現在、高齢化や天候の上下などの問題によって、農家さんが大変な思いをしています。そんな中、お客様と農家さんをもっと身近に”食”に対して深まる場所にして地域を盛り上げていきたいです。
ふうの丘のとある1日
※正職員の勤務時間は、早出(7:30~16:00)と日勤
(8:30~17:00)の2つがあります。
7:30 出勤・生産者さんが持ってくる商品を店頭に並べる。
直産なので、その日の天候などによって、農家さんの収穫量がかわります。品数が少なかったり多すぎたりするので、出来るだけ入荷量の予想を立てて直売所に並べる農産物を調整していますが、そこが難しくもあり、やりがいも感じる点です。
直売所には、同じように産直に取り組んでいる全国の仲間の農産物も並んでいます。
同じ時期に商品が被らないように、出荷してきてくれる農家さんたちへ売れている商品の共有をするなど、普段からの会話を心がけています。
8:30 朝礼・開店準備・各種チェックなど
9:00 ふうの丘営業開始(休憩:昼1時間&15分休憩×2回)
営業時間内には主に接客・品出し・レジ対応・商品管理を行います。土日祝などのお客様が多い日は、試食提供も行ったりしています。
旬の野菜・果物が多い時期は、その農産物の保存方法やレシピを用意して店頭に展示します。また、POPを作って、お客様に農産物のことを知ってもらえるように、伝えるのも役割です。農家さんと一緒に販売を行うこともあります。
12:00 昼休憩 ※交代制のため、開始時間は日によって前後します。
13:00 店舗業務
17:00 閉店・閉店後作業
閉店作業に加え、次の日の開店に向けて準備を行います。
17:00~17:30 退勤
加工流通部 荷造り・出庫
加工部では、出荷された野菜・果物の選果と荷造りや、出庫を行っています。選果・荷造りしたものは主に全国の生協様等へお届けしています。
和歌山県は、温暖な気候もあって、暖かい時期は、桃やトマト、玉ねぎ、寒い時期は、柿や秋冬野菜と、旬の作物を年間を通してお届けできるのも大きな特徴です。
加工流通部 加工流通課 荷造・出庫 職員インタビュー
加工流通部 部長
今木 英則 2010年入協
Q:加工部(荷造)の仕事内容について
夏は桃、冬は柿・みかんの選果作業を中心に、全国の生協様へお届けする農産物の荷造り(パック詰めなど)を行っています。季節によって色々な野菜・果物を扱うので、荷造りは年間を通して行っています。
Q:紀ノ川農協に入ってみて
農産物や農業に対しての見方が明らかに変わりました。紀ノ川に入る前は料理人をやっていて、「○○の産地のものが美味しい」ということはある程度知っていたのですが、インターネットというものが普及していない当時、”みかん”は”みかん”桃は”白い桃”と”赤い桃”があるということしか知らなかったんです。しかし紀ノ川農協に入って、”白い桃”の中にも紀州白桃や白鳳、清水白桃など色々と種類があって、同じ作物でも商品展開の仕方が農家さんによって全然違ったり、農家さんとの関わりや選果作業を通じて知識を深めることができました。
今は料理人ではないけど、食べ物を扱う仕事として今までやってきた知識や経験が今の仕事によってより深まったのはとても感慨深かったです。
Q:新入職員へのメッセージ
1年を通して作業があるので、体力的な面ではしんどい部分もありますが、みんな和気あいあいと作業を進められているので、農作物や農業への理解を深めながら楽しんでお仕事をしていただければと思います。
加工流通部加工流通課 荷造・出庫係
西岡 智子 2010年入協
Q:どのような仕事をしていますか
野菜・果物の選果作業を中心に行っていて、その他にも全国の生協様へ出荷する農産物の荷造りなどを行っています。夏場には桃の出荷、冬場はみかんや柿の出荷が盛んになり、そういった時期は選果・荷造りに加えて、ギフトの箱詰めなども行っています。和歌山県では柿やみかんの柑橘が多く、紀ノ川でも特に出荷量が多い品目なので、一年を通して、秋から冬にかけての時期が一番忙しいです。
Q:加工部に入ってよかったこと
一年中、色々な野菜・果物が出荷されているので、それぞれの育ち方や特性など、色々な知識を得たことです。そういう知識がつくことによって、加工部の間でもそれらが1つの話題になって、皆さんと日々楽しく作業ができています。
Q:新入職員へのメッセージ
一年を通して、種類豊富な野菜・果物に携わることができ、農作物についていろんな知識を得ることができます。また加工部は、農家さんの代わりに農産物を加工し、全国へ出荷する農家さんのサポート的役割を担っているお仕事です。農業の発展のため、一緒にがんばりましょう!!
加工流通課 荷造・出庫のとある1日
8:30 出勤・朝礼
8:35~10:30 出庫・荷造り作業
10:30~10:45 休憩
10:45~12:00 出庫・荷造り作業
12:00~13:00 休憩
13:00~15:00 野菜・果物の選果作業
春~夏は桃やトマト、秋~冬は柿やみかんなどの選果作業を行います。糖度や傷の具合などをセンサー選果機で識別し、野菜・果物の各規格に合わせて選別していきます。
15:00~15:15 休憩
15:15~17:00 荷造り作業・明日の準備
17:00 退勤
加工流通部 荷受・配送
紀ノ川農協は、和歌山県全域をエリアとする販売専門農協です。農家さんは、和歌山県全域にいる為、荷受・配送では、各地域拠点に出荷してくれた農産物を紀ノ川農協に集荷したり、紀ノ川農協まで出荷するのが難しい農家さんの農作物を代わりに集荷することも行っています。出荷・選果された農作物を、販売先などに配送も行っています。
加工流通部 加工流通課 荷受・配送 職員インタビュー
加工流通部 加工流通課 配送・引取係
佐田 匡史 2016年入協
Q:どのような仕事をしていますか
加工流通部で、主に取引先様への配達や、収穫物の引き取りを行っています。
Q:紀ノ川農協に入ってみて
アルバイトから入ったのですが、正職員になって仕事に対する責任の範囲は全然違って慣れてないうちは大変だったんですが、ある程度慣れてくると、自分の采配で創意工夫をして、まさに”自分のやりかた”で仕事ができるのは自分に合っていてやりやすいと感じました。
Q:やりがいについて
他の部署よりも体力が仕事という点では大変なお仕事ですが、農産物の引き取りから始まり、加工部での荷造りから生協様など取引先様への配送まで、農家さんが丹精込めて育てた農産物が”商品”になっていく一連の流れを自分たちで完結させている点においては、責任感はもちろん、配送し終えた後の達成感をすごく感じます。
Q:将来の目標
今のところ近距離の配達しか受け持っていないので、1か所でも多く配達先を開拓していって、配送担当の主戦力になっていけるように尽力しています。
Q:新入職員へのメッセージ
「食べ物(野菜・果物)」という人間が絶対に必要なものを取り扱っているので、食料自給率の少ない今、それに対する仕事をしているということ自体、”魅力”や”やりがい”がたくさんあると思うので、是非一緒に頑張っていきましょう!
荷受・配送のとある1日s
8:30 出勤・朝礼
8:35~10:30 お取引先様へ配達
10:30~10:45 休憩
10:45~11:00 次の配達の荷物確認
11:00~12:00 休憩
12:00~15:00 お取引先様へ配達
15:00~15:15 休憩
15:15~17:00 農産物の集荷
17:00 退勤
販売部 農産管理課
農産管理課では、農家さん各々の農作物の栽培方法・出荷量などの管理や農産物の作柄状況の確認、資材の受発注など、農産物の生産に関することを幅広く行っています。
農産管理課 職員インタビュー
販売部 農産管理課 課長
山本 侑季 2017年入協
Q:どのような仕事をしていますか
農産管理のお仕事で、生産者さんの生産履歴(どんな農薬・肥料を使ったかなど)のチェックや、生協様などのお得意先へ「どういう風に栽培された農産物かわかる仕様書」を作成して提出したり、「特別栽培」や「有機栽培」の申請に関する事務を行っています。また、資材関係のお仕事もしていて、出荷に必要なパックや袋、生産者さんが使う肥料・その他資材の仕入れと販売を行っています。
Q:紀ノ川農協に入ったきっかけ
私自身、生まれも育ちも和歌山で、”地元の良さを伝えられる仕事がしたい”と思っていました。和歌山県の盛んなものとして「農業」があり、和歌山の土地で採れる農作物は和歌山の大きなPRになると思い「農業関係の仕事をしたい」と考え、紀ノ川農協に入りました。
Q:紀ノ川農協に入ってみて
中小企業になるので、この仕事だけをするというよりは、幅広くいろんな仕事を1人でやってみる機会が多いので、そういう点は私にとってはやりやすいかなと感じました。
Q:将来やりたいこと
農業というものはすごく魅力的なものだと思っているので、いろんな人に知ってほしいです。ここ近年の世間一般では「いい大学を出ていい企業に就職する」のが良しとされていますが、将来的には就職の他に”就農”という選択肢が当たり前のように出てきているようなものになるよう、盛り上げていきたいです。
販売部 農産管理課 係長
坂ノ上 稔也 2021年入協
Q:どのような仕事をしていますか
果樹類の品目担当として、作柄状況の確認であったり、農家さんの出荷に関するやり取りや入荷した農作物の在庫管理のお仕事をしています。
Q:紀ノ川農協に入ったきっかけ
祖母が桃農家をやっていて、農作物を取り扱う仕事には興味がありました。大学のインターンシップで紀ノ川農協を知って、生産者さんと身近に触れ合える職場だと思い、入協しました。
Q:大変なこと・やりがい
農作物を取り扱う仕事なので、急な台風や大雨などで、その年豊作予想だったものが全然ない状況になったりと、農作物の入って来る量が不安定なところが大変です。
ただ、生産者さんと関わる機会が多いので、日ごろのなにげない会話や出荷の際のやり取りから、ふと出荷して来てくれている時に「坂ノ上くん居るかな?」と頼りにされたときにやりがいを感じます。
Q:将来の目標
現在、紀ノ川農協には、栽培技術等を教える人がおらず、新規就農者からそういった相談があったときは、ベテランの農家さんに教えてもらうことが多いのですが、自分自身も、簡単なものからでも栽培技術を勉強して、営農の相談が来た時に、組合員様のサポートができるような職員になっていきたいです。
Q:新入職員へのメッセージ
農家さんと一緒になって、美味しい農作物を消費者の方にお届けする素晴らしいお仕事です。一緒に頑張っていきましょう!!
農産管理課のとある1日
8:30 出勤・朝礼
8:35~10:30 在庫管理
10:30~10:45 休憩
10:45~12:00 栽培管理記録の点検
12:00~13:00 休憩
13:00~15:00 農産物の引き取り
紀ノ川農協まで出荷へ行くのが難しい農家さんの園地まで農作物を引き取りに行きます。
15:00~15:15 休憩
15:15~16:00 販売会議資料作成
16時からの販売会議に向けて、資料を作成します。
16:00~17:00 販売会議(アバウト会議)
基本的に毎週水曜日に行います。ここ1週間での出荷や販売に関する報告をし、それを踏まえて次の1週間の出荷予定などを確認していきます。
17:00 退勤
販売部 販売課
販売課では、主に、生協関係の商品などの出荷・配送の手配を行っており、北は北海道、南は沖縄まで全国へ対応しています。
販売課 職員インタビュー
販売部 販売課 受注・配車 関東営業
高石 康二 2022年入協
Q:どのような仕事をしていますか
生協様や各取引先様への商品の手配を主に行っています。農産物の特性や生育状況の把握・物流の状況など、あらゆる知識が必要になってきて、日々勉強です。
Q:紀ノ川農協に入ったきっかけ
もともと大阪に住んでいて、田舎に暮らしてみたいと思い、移住先を探していました。和歌山に決めた理由として、姉が2人住んでいて何度か訪れた機会もあり、大阪から距離が近いなどの理由で和歌山で移住することを決めました。移住する前に和歌山県で主催している短期移住体験プログラム「しごと暮らし体験」を活用し、みかんや桃農家、紀ノ川農協で体験し、そこから縁があって紀ノ川農協に入協させてもらい、今に至ります。
Q:紀ノ川農協に入ってみて
和歌山に移住する前は「田舎だから仕事のペースはゆっくりしている」というイメージがありましたが、ここの販売部に入って、今までやってきた仕事の中でいちばんサラリーマンっぽいことしてるなぁと感じました(笑)。工業製品と違って「なまもの」を取り扱っているから、天候や災害の影響で、農産物が「あったりなかったり」「あるはずのものがない」というのが日常茶飯事です。それらの予測を立てながら仕事をするのが難しいと今まさに感じています。
Q:将来やりたいこと
和歌山に移住して2年経って広めの家を買いました。買った家を基盤に、家庭菜園などをやりながら家族を家に呼んだり、同僚にも遊びに来てもらったり、いろいろ楽しいことをやっていけたらなと思っています。
総務部
総務部では、経理・会計関係や、生協様やお取引先様などとの交流対応・情報発信、組合員活動の支援など、販売と加工関係以外を幅広く行っています。
総務部 職員インタビュー
総務部 経理庶務課 経理担当
松本 真妃 2023年入協
Q:どのようなお仕事をしていますか
経理担当として、事務や会計のお仕事をしていて、会計は勉強中です。
Q:紀ノ川農協に入ったきっかけ
私自身子供がいるのですが、子供がいることに対してとても寛容だったのと、事務の仕事をしたいのもあって入協させていただきました。
Q:紀ノ川農協にはいってみて
入協前のイメージ通り、子育てしながらでも働きやすい環境だと実感しています。困ったことやわからないことなどを他の職員の方にも相談をしやすい。例えば、子供の急な体調不良でお休みせざるを得ない時でも、だれも嫌な顔せずに休ませてもらい、次に出勤した時は気にかけてくれたりと、とても暖かい職場だなと感じています。
Q:やりがいについて
今は引継ぎ中で、まだ全てが難しく奥が深いと感じていて、一つずつでもできるようになると、そのたびにすごく達成感を感じます。
Q:将来像
今は、助けられたり教えてらうことが多いですが、今の経験を糧にして「この人になら任せても大丈夫」「この人に言ったらやってくれる」というふうに、皆さんから信頼してもらえるような仕事ができる人になりたいです。
紀ノ川農協 川辺支所(近日公開)